パーキンソン病初心者のブログ

50代女性。病気知らずの元気印だったのになんで突然パーキンソン⁈

なんで私が?

我にかえると、診察は続いていた。


先生は言った。

パーキンソン病は、最初の数年は薬が良く効いて、いつも通りの生活が出来るでしょう。 


思わず聞いた。

先生、薬が効くのは何年くらいですか?


人によります。

一年くらいの人もいれば、5年くらいの人もいます。薬が効かなくなったら若いから手術も出来ますよ。

ま、パーキンソン病は治らないけどね。動きは良くなります。


どんな手術ですか?


脳に電極を刺して、刺激を与える手術です。若い人じゃないと難しいんだけどね。

60才くらいまでかな。 

3年くらいはもちますよ。

今まで〇〇県では出来なかったんだけどね。

私が立ち上げたので今は〇〇病院で出来るんですよ。


ニコニコして言う先生に、腹が立ってきた。

自慢してるのか、丁度いい年頃の患者が来たと喜んでるのかと思った。


薬は、ドバコール半錠を朝晩と

ニュープロパッチという貼り薬が出た。


先生の言葉は、どの言葉も受け入れられなかった。腹が立って仕方なかった。


同じこと言うにしても言い方ってものがあるんじゃない?


帰り道、黙ってる主人に半ば当たり散らした。

なんだか悔しくて。

病気なんて今までした事なかった。

入院も出産の時だけ。


どうして私が?

パーキンソン病なんて、親戚にもいないのに。

どうしてそんな病気になるの?

なにがいけなかったの?

忙しい仕事?

夜更かし?

ストレス?


まだお父さんもお母さんもいる。

主人のお義母さんもいる。

今はまだ元気だけど、みんな80代。

いつかは介護が必要になる。

その時に面倒見るのは私しかいないのに。


主人だって私より5才も上。

主人の介護も私がするものと思ってた。


みーんな見送ってから、のんびり最後にいくつもりだった。

世間のおばあさん達がそうであるように。

なのにあと15年?

もしかして私が主人に面倒見てもらう事になるの? 

イヤだ。そんなの。


ウチに帰ると心配していた娘からラインが入っていた。


どうだった?と聞く娘に


パーキンソンだった。

あと15年だって!


ぶつけるように送ってしまった。


ウソ、すぐ行く!


隣町から飛んできた娘の目が真っ赤だった。


ハッとした。


私は自分の事しか考えてなかった。


ごめんなさい。


ごめんなさい。